そちらで以前お勤めされていた裏野ユルムさん。
なにかトラブルがあって退職されたんですか?
どことなく、きな臭さを感じる前職調査。最近は「リファレンスチェック」というネーミングが普及し、新進企業を中心に広がっているそうです。
前職を実質バックレるような形で辞めた場合、前職調査によって、バックレた会社から悪い評判を吹聴され、転職活動が不利になりそうで不安ですよね。
今回は、前職調査についての記事です。
前職調査とは?
前職調査とは、中途採用の選考過程において、会社が応募者の経歴等に虚偽がないかを確認するため、以前勤めていた会社に調査を行うことです。
応募者の性格や前職での振る舞い、退職理由、なにかトラブルを抱えていたのではないかと、色々と探りを入れてきます。
外資系企業では一般的に行われています。
なにそれ~。めっちゃ感じ悪くね?過去は過去じゃね~か!
大事なのは「今でしょ!」
まあ、そうですよね。ただ、一度社員を採用すると、ミスマッチだったとしても会社側はなかなか解雇できないんですよね。だから採用に関して相当慎重になるのもわかります。
実際今って、色んな事がハラスメントハラスメントって言われており、相談件数も増えています。会社としては、人を採用することのリスクはどんどん上がっているんですよね。
でもよ~、そもそも前職調査って違法じゃねーの?個人情報晒していいわけ?
前職調査は違法か否か?
前職調査で取り扱われる情報は、個人情報に当たります。
個人情報を取り扱うのであれば、会社は「個人情報取扱事業者」になります。ですから、会社側は個人情報を取り扱うにあたり適切に管理をしなければいけません。
個人情報を適切に収集管理できているかが、違法か否かのポイントですね!
個人情報保護法23条によれば、個人データを第三者に提供する際には、原則として本人の同意が必要とされています。
なので応募者が同意しなければ、そもそも前職調査は実施できません。
でも、同意しなければ、そもそも採用されないんじゃないの?
その通り!
前職調査は、正直なところ過去にバックレ履歴のある応募者にしてみたら百害あって一利なしといっても過言ではありません。
前職調査は、回答する側にとってもリスク大
私も今まで2回、退職者に関する前職調査の電話を受けた事があります。たまたま居合わせて電話を取っちゃった感じです。
そちらで以前お勤めしていたNさんについて、お伺いしたいのですが?
どういった内容でしょうか?
主に退職理由を教えていただきたいのですが。
何か辞める時にトラブルがあったりしましたか?
とても、まじめな方でなんのトラブルもなく辞めました(嘘)
・・・そうですか。(疑惑)
はい。では失礼します。
Nさんは、本当は社長とトラブって、ほぼ解雇という形で退職していました。
また、別のケースでは、元従業員の現雇用主から調査の電話がかかってきたこともありました。
そちらで以前お勤めしていたTさんについて、お伺いしたいのですが?
どういった内容でしょうか?
今現在Tさんにとても被害を受けているんです。そちらにお勤めだったときも、Tさんはかなりひどいことをしていたんじゃないんですか?
Tさんは、私が入社する前に既に退職されているので、詳しいことはよくわからないんです。(嘘)
そうなんですか。まあなかなか個人情報なんで、詳しいことはお話できないってことなんでしょうけどね。こちらとしてもTさんに裏切られた気持ちで一杯で。採用するときはとても人当たりが柔らかいし、全然見抜けなかったんですよね。それともうちと相性が悪いだけなのか、客観的な判断をしたいので、前職での仕事ぶりとか、何か教えていただければなあと思いましてねぇ。
ちょっと今、Tさんについてわかる人が誰もいないんです(嘘)
そうですか。では時間帯を変えてまたかけ直させていただきますね
(まじか・・・・)
これ、結構危ない電話ですよね。
応募者(在職者)から同意をとってなさそうだな~、と感じました。こちらがペラペラ答えてしまうと、とても面倒なことになりそうです。
ちなみに、Tさんも社長とトラブってほぼ解雇という形で退職していました。
中小企業は社長が絶対的権力者です。ワンマン社長との性格の不一致なんてことはいくらでもあるわけです。
本当のところって当事者じゃければよくわからないですし、新しい職場でも同じことが起こるとは限らないわけです。
「実は反社会的勢力だった」とか「不法滞在者だった」とか、よっぽどわっかりやすい理由は別として、個人的には前職調査ってあまり意味がないんじゃないかって気がします。
答える方もどこまで答えていいか難しいですよね。
前職調査を行おうとする会社に応募しない!
結局、これでしょう。
退職理由の嘘は後々面倒!正直で誠実に、前向きな姿勢をアピール!
転職にあたっての退職理由は、正直に伝えた上で、前向きな姿勢を見せる事が大事です。
その際、悲壮感たっぷりに退職理由を伝えてしまうと相手も構えてしまいますので、爽やかに伝えるのがポイントかと。
え~、おっさんだと、爽やかにってあたり、難しすぎるな~。
どうしても悲壮感でてまうで!
そんなことはないですよ!そうですね~、じゃあこんな退職理由はどうですか?
や、全然爽やかじゃねえよこれ。絶対受かんねー奴だわ。
では、こちらは?
これも、なんか爽やかじゃね~んだよな。
そもそも爽やかってなんだよ!?
う~ん、ミドルの退職理由難しいですね。東京都限定になりますが、こんな時はプロからアドバイスをもらった方がいいですね!
でたな!丸投げ!でも確かに、なげえ職業人生だ!
退職理由はプロに相談するのが一番だな!
まとめ
ってことで、今回は転職するにあたり、されるかもしれない前職調査についてお伝えしました。
結論、退職代行とか、実質バックレで仕事を辞めたとなると、前職調査されると不利に働くケースが想定されます。
こんな記事もありますから。
世の中には会社はたくさんありますので、前職調査を行う会社には応募しないほうがいいでしょう。
人生100年時代。長い職業人生です。
プロにアドバイスをもらうなり相談して、色々な働き方を模索していきたいですね。