こんにちは!ゆるむです。
中小企業で長年経理に従事しています。経理として4回の転職経験があります。ジョブホッパーです。
突然ですが、経理と聞いてどんな印象をお持ちでしょうか?よくあるのが
・根暗
・無口
・細かい
といった、ネガティブイメージでしょうか。
そのようなイメージからわかるとおり、経理はあまり職種として人気がないです。でも実は今、経理の現場では人材不足が起きています。経理は、事務職の中では転職市場で有利なんです!
今回の記事では、経理が事務職の転職市場において圧倒的有利な理由を解説します。
経理はやめとけと言われる理由
そもそも、なぜ経理はやめとけと言われるのでしょうか?
その理由は、経理の人気の無さがあります。
理由①「ダサい」イメージがある
そもそも経理って色々と誤解されて歪んだ認知をされています。
最近では、経理の女性を主人公にした漫画「普通の人でいいのに」がツイッター上を賑わせていました。
画像引用:普通の人でいいのに! ©冬野梅子/講談
この漫画、主人公が経理職である自分をかなり蔑んでいるように描かれています。
また、主人公のデザイナーの友人が、
経理なんてダッセー仕事ぜってえしねえし!!!
と強烈なパワーワードを放ち、ツイッターの経理アカウント界隈を震撼させていました。
普通の人の漫画、色々あるけどこの人が経理の仕事自分でダサいと思ってるとか、友達も経理の仕事を軽んじてるのがめちゃくちゃ腹立つんだよね…経理は限りなく専門職だしめちゃくちゃハードで大事な仕事だし私は総務経理とか事務職を馬鹿にするやつは絶対許さないマンなので…
— 田島春 (@HAL_pinkmo) July 30, 2020
私もこの漫画を読んだとき、「ああ、経理がダサいって印象を持つ人、少なくないんだなあ。。」と感じてかなりのダメージを受けました。
理由②求職者数が下げ止まっている
以下のデータは、厚生労働省が2021年8月31日に発表した職業別新規求職者数の推移です。
「一般事務職」と、経理が含まれる「会計事務職」を抽出しました。
データ引用:政府統計の総合窓口e-Stat 2021年8月31日公開
2019年1月から2021年7月の約2年半、一般事務職と比べると会計事務職は安定して地を這っております。
最近だとAIに置き換えられる代表的職種として扱われています。経理職に就いている人からしたら踏んだり蹴ったりですよね。
AIに置き換えられる前に、人材のほうが先に逃げ出しちゃうよな。
以上の2点から、経理は職種としてあまり人気がないといえるでしょう。
経理はやめとけ?いやいや、実は人材不足で転職有利です!
そんな「やめとけ」と言われる経理ですが、実は今、人材不足が起きてるんです!
今経理は人材不足で転職しやすいです
以下のデータは、2019年1月から2021年7月の一般事務職と会計事務職の新規求人倍率の推移です。
データ引用:政府統計の総合窓口e-Stat 2021年8月31日公開
一般事務職はレッドオーシャンです。新規求人倍率はつねに1を下回っています。それに比べると、会計事務職は、新型コロナの影響を考慮しても大健闘といえるのではないでしょうか。
このことから事務職の中でも、こと会計事務職である経理に関しては転職市場においてはブルーオーシャンといえるでしょう。
私自身、経理系に特化した2社の人材会社に登録しているのですが、経理の求人案内がコンスタントに届きます。また、人材会社の営業マンが、
本当に人材がいないのでマッチングが難しいんです。
と話していました。
ってことで、経理はまさに今、人材不足です。転職有利です!
そもそも経理職につく魅力
人気がなく、歪んだ認知をされている経理職ですが、実はとても魅力的な仕事でもあるんです。
魅力① 経営目線が養われる
経理は、常に会社の業績を数字で追っています。そのため全部署から正しく数字を集計し、おかしな動きがあれば、いち早く経営側に伝えるという役割を担っています。
正しい数字を集計するためには、全体を通した業務フローに問題点がないかを確認する必要があります。そのため経理部は、組織全体の最適化という視点で物事を考えます。
ほとんどの部署が部署単独の最適化という視点で業務を捉える中、組織全体を考える視点を持つ経理部というのは、経営者にとって、なくてはならない頼れる存在です。あらゆる会社にとってニーズがある仕事といえるでしょう。
魅力② 事業継続に一役買っていると実感できる
現在は、新型コロナの影響で先行き不透明な事業のかじ取りを迫られています。どんなに利益が出ていても、キャッシュがなくなれば会社はあっという間に倒産します。
経理は常に会社のキャッシュフローの状況を把握し、事業資金が枯渇する前に経営者に資金調達を提言するなど、事業を存続させるための重要な役割をになっています。
大型の資金調達を行うことで事業存続の危機を防ぐことができたときは、大きなやりがいを感じらます。
経理は、事業継続に一役買っている職種でもあります。
魅力③ 簿記の知識は一生使える
システム化の波が押し寄せ、どんなに自動化が進んでも、簿記の基本的なルールは変わらず、そのルールをもとにシステムの仕様書は作られています。
よってそもそも簿記の知識がなければ、システムをうまく利用することができません。
不変的なルールである簿記の知識を学ぶことは、長きにわたり有効と言えるでしょう。
未経験から経理に転職するには?
今まで経理は「経験者」が優遇されてきました。ですが前述のとおり、転職市場において経理はマイナーであり、人材不足が起きています。
少子高齢化からの生産年齢人口の減少によって、今後さらに人材不足は加速するでしょう。なので未経験者にも採用の間口が広がっていく可能性は充分にあります。
未経験者はまず日商簿記3級を取得しよう!
未経験者は、まずは日商簿記3級資格を取得しましょう。初学者向けで基礎的な経理の知識が学べます。
合格率は40%~50%台と高いです。取得しやすい資格といえるでしょう。
画像引用:日本商工会議所
しかもうれしい朗報が!日商簿記3級は、なんとネット試験でも受験が可能になりました!
コロナ禍の今、これはありがたいですよね。
日商簿記3級の勉強時間は、だいたい50~70時間といわれています。そこまで時間がかからずに取得できますが、ネット教材を使ってさらにサクッと時短で取得しちゃいましょう。おすすめは経理の人材派遣会社が提供するライブラリー動画です。
経理系の人材派遣会社が発信しているので、日商簿記3級の試験対策だけでなく、会計ソフトの使い方講座など、実務に就いた後にも役立つ情報が提供されています。
試験はあくまでも通過点。実務についてからが本番です。具体的な実務に関する情報があるのはうれしいですね。
転職エージェントに登録して情報を入手しよう!
ここまで経理の魅力についてお伝えしてきましたが、実際に経理職に就くための求人情報を入手するために、事前に転職エージェントに登録しておくことをお勧めします。こまめに求人情報が届きますので、チェックしておきましょう。
私が利用していた転職サービス【ジャスネットスタッフ】は、無料で3分もあれば簡単に登録ができます。
まとめ
以上、経理はやめとけ?いやいや、実は人材不足で転職有利です!をお送りしました。
「根暗」とか「ダサい」といったネガティブイメージが強い経理ですが、ダサいといわれているうちが花です。一般事務職と比べて圧倒的に転職に有利な経理職。
ぜひチャレンジしてみてください。