ノンプログラマーのためのコミュニティである「ノンプロ研」
ノンプロ件では、VBAやGAS、Pythonをメインとする講座が定期的に開講されていますが、新たに全6回のPowerQuery(パワークエリ)講座がコミュニティ内限定でプレリリースされました。
普段はノンプロ研のロム専会員として、ひたすらロムっているのですが、今回ドキドキながらPowerQuery(パワークエリ)講座を受講してきました。
今回から数回にわたり、PowerQuery(パワークエリ)講座のレビュー記事を書いていきます。
PowerQueryってなんぞや?という方から、PowerQueryに興味があるけど実務でどう使っていけばいいかわからない、といった方に向けて参考になるような記事を書いていければいいな~と思っております。
講義内容をしっかり自分の中に落とし込むぞ~!
それではスタート!
PowerQueryの波が来ている!?
講義レビューに入る前に・・・
そもそもなぜPowerQuery講座に即座に飛びついたかというと、確実にPowerQueryの波が来ていると感じたからです。
PowerQueryはExcel2016以降から標準搭載されたこともあり、まだ認知度は高くはないようです。
が!
GoogleTrendsで「VBA」「Python」「パワークエリ」で検索した過去5年の人気度を見ると、
「VBA」大きな揺れもなく安定
「Python」微増で右肩上がり
そしてPowerQuery(パワークエリ)はというと…
どど~ん!
2021年から急激に伸びています。
見事なビッグウェーブ!
PowerQueryビッグウェーブの理由
なぜこんなにビッグウェーブが来ているのか?
完全なる独断と偏見的考察ですが、2つのキーワードの影響が大きいと思われます。
その2つのキーワードとはズバリ!「自動化」と「マクロ不要」です。
PowerQueryに限らず、最近発売される書籍には、「マクロもVBAも必要なし」といったうたい文句をキャッチコピーにしているものが多いなと感じます。
例えば、この本とか
この本とか
はたまたこの本とか
VBA学習経験のある方にとっては、学習コストの低さを彷彿させ魅力的に映りますよね。
まさにお前みたいなちょっとVBAかじったことある奴が読者ターゲットじゃねーか!?
どきっ!
まあ「マクロもVBAも必要なし」ってのは多分にセールストークが含まれているのでしょうが、学習のしやすさが売りの便利機能であることは間違いなさそうです。
やっぱ時代はノーコードなのか!?
ってことで世間が認知し始めているPowerQueryをいち早く学んでいきたいところです。
PowerQueryとは?
そもそもPowerQueryってなんぞや?ってことで、まず講座ではPowerQueryについての説明がありました。
Microsoft公式サポートページには、以下のように記載があります。
外部データをインポートまたは接続し、そのデータをニーズに合った方法で(列の削除、データ型の変更、テーブルの結合など) 整形できます。 次に、クエリを Excel に読み込み、グラフやレポートを作成できます。 定期的にデータを更新して最新の情報に更新できます。
つまり、きたないExcelの元データをキレイな形に整形し、新たな美しいテーブルデータに加工する機能ということでしょうか。
ドラえもんのアイテム「きこりの泉」みたいやないか!
画像引用:ドラえもん36巻「きこりの泉」より
講座ではさらに掘り下げ、PowerQueryの4つのメリットについて解説がありました。
PowerQueryのメリット①繰り返し作業を自動化できる
データを加工するにあたり、行や列の削除、計算式の追加といったデータ加工の手順を記録し、次回よりデータは自動で整形されるとのことです。
Excelのマクロ機能と似ていますが、講座で実際にPowerQueryに触れてみて、記録がシンプルでわかりやすいと感じました。
例えば、E列からG列の3列の削除をマクロ記録すると、以下の図のようにVBAのエディタにはコードが自動で生成されます。
これがPowerQueryの場合、
日本語で書かれているので視覚的にわかりやすいです。
PowerQueryのメリット②データの更新に強い
一度PowerQueryに接続し、クエリ保存しておけば元データが改変されてもクエリを変更することなく「更新」ボタン一つでデータが更新されます。
PowerQueryのメリット③データの整形が簡単で再利用しやすい
PowerQueryで整形されたデータは、データの加工処理が行いやすいテーブル形式のデータとして出力されます。
そのため、テーブルデータからさらにピボットテーブルやピボットグラフといったビジュアル系のデータを生み出すなど、利用の幅がぐんと広がります。
応用がきくんだな!
ジャイアン→きれいなジャイアン→きれいなジャイアンハンガーみたいなもんだな…
画像引用:テレビ朝日「ドラえもん」「藤子・F・不二雄ミュージアム」「藤子・F・不二雄ミュージアムショップ公式オンラインストア」
2次利用が簡単にできるのはうれしい!
PowerQueryのメリット④ ボタンポチポチで簡単操作!(学習コスパよし)
Excelを使ってデータを加工するにあたり、パワークエリエディタでリボンと呼ばれる機能一覧から、処理に応じた機能を選択するだけで簡単に加工ができます。
参考:Excel2019のリボン
ふむふむ。PowerQueryのリボンは、ExcelやWordのリボンに比べると少ないとのことですが、その分厳選された精鋭機能が集っているんですね。
リボンの数が少ないってあたり、学習ハードルが低くていいよね。
講座では例として、「Left」「vlookup」「If」関数を使って加工していた処理を、パワークエリで置き換えられるとの説明がありました。
PowerQueryのエディタに設置されているリボン機能を覚え、適切な機能ボタンをポチポチと選択するだけでワークシート関数と同じ処理ができるなんて!
革命やないか~い!?
講座受講後の感想
受講後の個人的な感想としては、VBAなど別の手法で行った場合との比較をみたいと思いました。
従来のやり方をパワークエリに変換してみた!という記事を書くのもいいですね~。
また、PowerQueryはExcel2016、2019、office365でできることが違うらしく、そのあたりの違いをもっと知りたいな~とも思いました。
実務で銀行の取引データをPDF出力するので、PowerQueryでPDFを読み込みたかったのですが、なんとExcel2019バージョンではPDFの読み込みはできなかったです(ガーン)
365バージョンではPDFの読み込みができるみたいです。
まとめ
以上、PowerQuery(パワークエリ)の波が来ている!?ノンプロ件PowerQuery講座に参加してみた!をお送りしました。
ノンプロ研のPowerQuery講座では、
- PowerQueryで業務改善ができる部分を知る
- それを実現するためのスキルを身につける
をゴールに学習していくとのこと。
業務の全部が全部をPowerQueryでやっつけるのではなく、どの部分で選択するのか?判断できる力を身につけることが重要なんだそうです。
そのためにも、PowerQueryが得意な事はなにか?不得意なことはなにか?をまずは知る必要があるって事です。
ツールを使いこなすにはツールの特徴を知ることが大事ってことやな!
まだまだPowerQueryとは付き合いが浅く、知らないことが盛り沢山なので、これから講座を受講する中で、PowerQueryにたくさん触れて仲良くなっていきたいです!