Excel

表計算ソフトのパイオニアVisiCalc(ビジカルク)これなしにExcelは存在しなかった!その功績の偉大さを伝えたい!

Googleスプレッドシート。Excelと瓜二つなので、しょっちゅうこんな失敗をしてしまいます。

エクセルとGoogleスプレッドシートって、デザインがあまりにも似すぎてますよね~。

で、単純に思ったわけです。

これって著作権とか特許とかってどうなってんだろう?と。

中国にあるディズニーにそっくりな遊園地が頭をよぎる・・・
画像:Amazon

ゆっさん
ゆっさん

どう見ても、〇ッキーじゃねえか!!

MicrosoftとGoogle。どっちが先に表計算ソフトを発明したんだろう?と興味が湧き調べてみたところ、驚きの事実が判明しました。

ゆっさん
ゆっさん

知る人ぞ知る事実!

表計算ソフトの先駆者は「VisiCalc(ビジカルク)

調べてみた結果、MicrosoftとGoogleのどちらも先駆者ではないことがわかりました。

表計算ソフトとして一番最初に登場したのはVisiCalc(ビジカルク)」というソフトです。


VisiCalc(ビジカルク)の画面 (画像:Wikipediaより)

ゆっさん
ゆっさん

全然知らなかったな~。

VisiCalc(ビジカルク)は、ダン・ブリックリンとボブ・フランクストンという若き青年二人により生み出され、1979年にApple用のソフトウェアとして販売されました。

ビジカルクのすごさ(その1) 0から1の発明品「 魔法の黒板」

VisiCal開発者のダン・ブルックリンは、ハーバードビジネススクールにて経営を学んでいました。

授業では経営のケーススタディ課題が出されます。当時、課題に答えるための一番の武器はなんと電卓でした!

当時は電卓が一番の武器で、一つ一つカタカタカタカタと計算を行っていたそうです。

電卓の重要性が分かる画像⤵

画像:YouTubeより

そのため一つの計算間違いが発生した場合、今とは比べ物にならない修正の手間が生じていました。

ハーバード・ビジネス・スクールで教授が黒板に金融モデルを書くのを見ていた。その教授が間違いに気づいてパラメータを修正しようとしたとき、表の中の大部分を消して書き直さなければならなくなった。

引用:Wikipedia

そこで、ブルックリンは「魔法の黒板」を夢想します。

よし!数字を消して新しい数字を書き込むと、自動的に再計算されるしくみを作ろう!

 

マス目上にすれば、地図のように行と列番号から名前をつけられ、場所も特定でき、コンピューターに式を認識させることができるぞ!!

画像:YouTube

このような今までにない発想力で、それまでに存在しなかった表計算ソフトは誕生しました。

U-ROOm
U-ROOm

まさに0から1が生み出された瞬間ですね。

ビジカルクのすごさ(その2)  PCの普及に貢献 

当時、コンピューターは一般の人が使うような身近なものではありませんでした。

しかし、VisiCalc(ビジカルク)は、その斬新さと利便性から爆発的に売れ、一般家庭にPCを普及させる原動力となりました。

VisiCalc(ビジカルク)の搭載により、Apple IIはビジネスツールとして利用されるようになります

Appleの創業者スティーブ・ジョブズは1990年のインタビューで、VisiCalc(ビジカルク)の功績を語っています。


画像:英語で読む「TED Talks」より

若きジョブズ
若きジョブズ

「表計算ソフトがPC業界を牽引した」

若きジョブズ
若きジョブズ

「VisiCalcは他の何よりも、Appleの成功に貢献した」

VisiCalc(ビジカルク)がPC業界に与えた影響は大きいです。

ビジカルクの悲劇

こんなすごい発明品でありながらも、残念なことにVisiCalc(ビジカルク)は表計算ソフトの市場競争に負け、消えてしまいました。

どこに負けてしまったのか。。。???

はい、そうです。Excelです!!

敗北の原因は著作権です。

当時、アメリカ合衆国ではソフトウェアの特許は認められておらず、権利は著作権でのみ守られるとされていた。著作権はアイデアそのものを守るのには適しておらず、競合他社はコンセプトを即座にコピーして表示形式を変えるだけで著作権侵害を問われずに販売することができたのである。

引用:Wikipedia

現在、表計算ソフト市場を席捲している王者Excelの販売元は、Microsoftというモンスター企業です。Microsoftをモンスター企業たらしめた存在の一つには、間違いなくExcelが挙げられるでしょう。

VisiCalc(ビジカルク)という存在を通して、開発者としての才能と、ビジネスセンスというものは全くの別物であることがわかります。

ゆっさん
ゆっさん

資本主義社会の厳しさを感じるな・・・

特許が認められれば、今日のようなExcelの大躍進はなく、VisiCalc(ビジカルク)は今も存続したのかもしれません。ただ、特許がなかったからこそ、ここまで表計算ソフトが身近なものになったのかもしれませんね。

まとめ

表計算ソフトがビジネス必須ツールになった背景には、ダン・ブリックリンとボブ・フランクストンという偉大な2人のプログラマーの功績があったんですね~。

市場競争に負けてしまったのは残念ですが、VisiCalc(ビジカルク)の功績の偉大さは後世に語り継がれてほしいです!

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