Googleアナリティクスには、たくさんの指標があります。
中でも「ユーザー>概要」に表示される8つの指標は、とても重要です。
本記事では、これら主要な8つの重要指標を一つ一つていねいに解説していきます。

正しくデータ分析するためには、指標の定義をしっかり理解する必要がありますね!
それでは、さっそくいってみましょう!
ユーザー>概要に表示されている主要指標を見てみよう!
まずはアナリティクスを開き、「ユーザー」>「概要」の順にクリックします。
ユーザーサマリーという画面が表示されます。
この画面には8つの指標が表示されています。
- ユーザー
- 新規ユーザー
- セッション
- ユーザーあたりのセッション数
- ページビュー数
- ページ/セッション
- 平均セッション時間
- 直帰率
アナリティクスにはたくさんの指標がありますが、この8つは重要な指標といわれています。

一つ一つ解説していきますね!
ユーザー
指定した計測期間内において、サイトにやってきた訪問者の使用ブラウザ数のことです。

ここで理解するポイントは3つです。
ポイント① ユーザーの認識は人ではなくブラウザでカウントしている
例えば、1日にAさんがAndroid、iphone、chrome、safariと異なるブラウザでサイトを4回訪れたとします。
この場合、ユーザー数は4とカウントされます。
ポイント② 同一訪問者(ブラウザ)の複数訪問はダブルカウントしない
指定した計測期間内に、同じ訪問者(ブラウザ)が複数回訪問しても、1カウントとして計測されます。
例:5/12にAさんはサイトを3回訪問。ユーザー数は1
ポイント3③ 日別のユーザー数を積み上げても、期間のユーザー数と合致しない
例:1日のユーザー数と1週間のユーザー数(※それぞれ同一ブラウザで訪問)
1日計測のユーザー数を1週間積み上げるとユーザー数は16、1週間計測だとユーザー数は5になります。
セッション
ユーザーがページを開いてから離れるまでを1とした訪問カウントです。

セッション数は訪問数とも言い換えられます。

サイトから離れなくても離脱とみなされるケースがある
セッションはサイトを開いてから離れるまでを1とした訪問数ですが、特定の条件にあてはまるとサイトから離れなくても訪問終了とみなされます。
離脱条件① ユーザーが操作せず30分以上経過したとき
たとえひと続きの訪問であっても、途中30分以上操作がなければ30分を経過した時点でセッション終了となります。
この場合、10:00から10:05の1セッションと、10:35から10:40までの1セッションで合計セッションは2です。
離脱条件② 日にち(午前0時)をまたいだとき
日をまたぐタイミングでセッションが終了し、0:00からは新たなセッションが開始されます。
上の図の場合、セッション数は2となります。
新規ユーザー
過去2年以内にサイトに初めて訪問したユーザーのセッションのことです。
例:計測期間は5/15~5/18
ユーザー数はAさんとBさんの合計2です。
内、新規ユーザー数はBさんの1です。Aさんは計測期間の前に訪問履歴があるので、新規ユーザーには該当しません。
セッション数は5となります。

分析する期間で数値が変わるんですね。
ページビュー数
ページビュー数は、閲覧されたページ数のことです。

PVともいいます。シンプルでわかりやすく、最もメジャーな指標ですよね。
例 以下の図の場合、ページビューは4となります。
ユーザーあたりのセッション
セッションをユーザーで割った指標です。ユーザーがどれだけ頻繁にサイトを訪問しているかがわかる指標です。

一般的には、大きければ大きいほどいいとされています。
ユーザーあたりのセッションは平均値なので、ヘビーユーザーがいれば数値は高くなります。

ヘビーユーザーが平均値を上げてしまっているケースもありますよね(例えばサイト管理人の自分自身がヘビーユーザー…)
例:Aさんが超ヘビーユーザーだから数値をあげているケース

おお、一人当たり9.8回も訪問してくれているのか~!?
実体は、ユーザーAさんはヘビーユーザーですが、Bさん、Cさん、Dさんは1回しか訪問していません。

平均値か代表値かを考慮する必要がありますね~。
ページ/セッション
計測期間内のページビュー数をセッションで割ったものです。こちらの指標も基本的に大きい方がいいとされています。
ただし、ユーザーが見たいページにたどり着けずに迷ってページビュー数が多くなっているケースもある。

ユーザーに悪いユーザー体験を与えてしまっているんですね。必ずしも数値が大きいからよしと言えないケースもあるってことですね。

う~ん、難しいな。一つの指標だけ見てても判断できなそうだな。指標の組み合わせ妙=分析センスが問われそうだそ!?
平均セッション時間
セッション毎のサイト滞在時間の平均です。ページを開いた時点から終わりの時間を差し引いて計算します。
注意!終わりの時間は本当に終わった時間ではない!

セッションの終わりはページを離脱した時点ではなく、最終ページ訪問時点になります。
実はアナリティクスは、最後に閲覧したページの滞在時間が計測できません。つまり実際の滞在時間よりも少ない計測結果が算出されます。
例:最終ページが一番長い時間閲覧されても反映されないケース
10:00に訪問に来て、10:30に離脱しているので実際は30分間滞在しているが、セッションの終わりは、ページCを訪問した10:05になるのでセッション時間は5分となる。

するって~と、1ページだけ見て離れた場合、セッション1だけど滞在時間が0になるってことか!
サイト内の 1 ページしか閲覧されなかったセッションのことを直帰といいます。
平均セッション時間は、セッション毎のサイト滞在時間の平均なので、
で算出されます。

なので、直帰が多いと平均セッション時間は低くなります。
例:直帰が多いページBが存在するケース
ページBは検索流入からのアクセス数が高くても、すべて直帰なのでセッション時間は0となります。(2分+5分+2分+3分)÷ 9セクション ≒ 1.3

平均セッション時間は、直帰率とセットでチェックしたいですね。
直帰率
直帰率は、全セッションに対する直帰セッションの割合です。
Google公式によると、直帰率の高さが問題になるかどうかは状況によるとのこと。
直帰率の高さが問題になるのは、ユーザーがサイト内の複数のページを閲覧することが必要な場合です。たとえば、サイトのトップページがサイト内の他のページ(ニュース記事、商品ページ、購入手続きなど)の入り口として機能している状況で、多くのユーザーがトップページのみを閲覧しているとすると、高い直帰率は望ましくありません。
一方で、ブログのような 1 ページのみのサイトや、その他の 1 ページのみのセッションが想定されるようなコンテンツを提供している場合、直帰率の高さはまったく問題になりません。
引用: “直帰率 – アナリティクス ヘルプ.” Google Support,

自分のブログの特徴を理解した上で、直帰率の高低を判断する必要があるってことですね。
まとめ
以上、「初心者向け!Googleアナリティクスの主要8指標を徹底解説!」をお送りしました。
Googleアナリティクスには、今回紹介した8つの指標以外にもたくさんの指標があります。
初心者は実際にアナリティクスをさわりながら、今回紹介した8つの指標からスタートし、少しずつ指標を覚えていきましょう。